年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | 964 | 167 | 164 | 282 | 392 | 635 | 1187 | 1715 | 1255 | 163 |
【定義】
・集計期間に退院した患者さんの年齢階級別(10歳刻み)の患者数を集計しています。
【解説】
循環器および関連領域に関する高度の専門的医療を必要とする受療者を受け入れ、其の診療と社会復帰のために一致協力して安全かつ適切な医療を提供できるように努めております。
循環器領域および関連領域に関する諸疾病の病態解明に努めるとともに、その治療と予防の進歩のため研究に従事し、技術の研鑽に努めております。
平成28年度の全退院患者数は6,924人で、高齢化社会を背景に循環器病疾患の有病率が増加していることから、最も多い年齢層は70歳~79歳で、全体の43.4%となっています。平成26年度に産科病棟を開設したこともあり、0歳~9歳の年齢層についても12.9%を占めており、0歳児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんに対応できる機能を有しています。
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
050050xx99100x | 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 処置等1_1あり 処置2なし 定義副傷病なし | 796 | 2.9 | 30.6 | 0.03 | 68.5 | |
050050xx02000x | 狭心症,慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置等1_なし,1,2あり 処置2なし 定義副傷病なし | 589 | 3.6 | 4.71 | 0.03 | 71.1 | |
050080xx9910xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む) 手術なし 処置等1_1あり 処置2なし | 370 | 4.1 | 60.03 | 0.03 | 71.2 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 処置等1_なし,1,3あり 処置2なし 定義副傷病なし | 252 | 9.2 | 11.38 | 0.10 | 74.5 | |
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 処置2なし | 199 | 4.2 | 5.51 | 0.00 | 55.4 |
【定義】
・診療科別に患者数の多い診断群分類の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しています。
【解説】
循環器内科の症例で最も多いのは狭心症のカテーテル検査で次に多いのは、狭心症のカテーテル治療入院です。循環器内科では狭心症に対する的確な診断と高度な治療を行っています。 症状が急激に起きた場合の緊急治療から原因となる動脈硬化に対する継続的治
療まで、一貫して最高レベルの技術・最新の医学的知識・豊富な臨床経験を駆使して対応します。
心臓血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
050080xx01010x | 弁膜症(連合弁膜症を含む) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 処置1なし 処置2_1あり 定義副傷病なし | 263 | 15.6 | 24.70 | 0.04 | 65.2 | |
050180xx97xxxx | 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり | 104 | 1.1 | 3.34 | 0.00 | 65.4 | |
050050xx01110x | 狭心症,慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む) 単独のもの等 処置等1_1,2あり 処置2_1あり 定義副傷病なし | 102 | 17.6 | 27.92 | 0.04 | 66.2 | |
050161xx97x10x | 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 処置2_1あり 定義副傷病なし | 82 | 15.4 | 28.23 | 0.40 | 67.6 | |
050163xx01x10x | 非破裂性大動脈瘤,腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 処置2_1あり 定義副傷病なし | 52 | 24.1 | 29.69 | 0.12 | 70.4 |
【解説】
成人心臓外科部門では心臓弁膜症、静脈・リンパ管疾患、虚血性心疾患などを扱っています。DPC症例としては、多い順に
①弁膜症に対するロス手術263件
②静脈・リンパ管疾患に対する手術104件
③虚血性心疾患における心室瘤切除102件
となっております。
また緊急治療を要するものは、CCU・ICU・カテ室と内科との連携のもと24時間受け入れ態勢をとっています。
最重症例に対しても積極的に手術を施行し、治療目的として単なる延命ではなく、生活の質(QOL)向上が第一義と考えています。
小児外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
14031xx09910xx | 先天性心疾患(動脈管開存症,心房中隔欠損症を除く)(1歳以上) 手術なし 処置1あり 処置2なし | 274 | 3.2 | 4.39 | 0.01 | 10.5 | |
14031xx002x0xx | 先天性心疾患(動脈管開存症,心房中隔欠損症を除く)(1歳以上) ファロー四徴症手術等 処置2なし | 80 | 22.0 | 25.84 | 0.00 | 14.7 | |
14031xx09900xx | 出来高 [ 先天性心疾患(動脈管開存症,心房中隔欠損症を除く)(1歳以上) 手術なし 処置1なし 処置2なし ] | 58 | 3.4 | 6.17 | 0.00 | 12.1 | |
14031xx19910xx | 先天性心疾患(動脈管開存症,心房中隔欠損症を除く)(1歳未満) 手術なし 処置1あり 処置2なし | 57 | 3.2 | 4.62 | 0.00 | 0.0 | |
14031xx19900xx | 先天性心疾患(動脈管開存症,心房中隔欠損症を除く)(1歳未満) 手術なし 処置1なし 処置2なし | 56 | 3.3 | 8.95 | 0.01 | 0.0 |
【解説】
産科病棟を開設し、心疾患を患っている胎児のお産にも対応していることもあり、生まれつき心臓の構造に病気のある先天性心疾患患者さんの診断と治療を中心として、診断と治療など、広い範囲の診療内容を担当しております。また患者さんの年齢も、胎児から新生
児、乳幼児、学童、そして成人に達した患者さんまで、幅広い年齢層の方々を担当しております。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし | 70 | 7.0 | 6.18 | 0.00 | 0.00 | |
120180xx99xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし | 34 | 3.3 | 6.86 | 0.00 | 33.1 | |
120200xx99xxxx | 妊娠中の糖尿病 手術なし | 21 | 3.7 | 6.05 | 0.00 | 36.6 | |
120170xx99x0xx | 早産,切迫早産 手術なし 処置2なし | 15 | 11.7 | 20.79 | 0.06 | 33.9 | |
120260xx01xxxx | 分娩の異常 子宮破裂手術等 | 13 | 12.5 | 9.77 | 0.00 | 34.0 |
【解説】
平成26年度に開設した産期では、平成28年度では分娩数160(双胎4例)で出生時数は164でした。初産婦率66%、男児比率58%でした。
分娩背景としては、妊婦に心疾患ありが3割、胎児に心疾患がありが3割、正常が3割となり、当院の特性を生かした妊娠・分娩管理の対応となっております。
具体的には次の3つを診療の柱としています。
①心疾患を持つお母さんの妊娠・分娩管理
②赤ちゃんに心疾患があるお母さんの妊娠・分娩管理
③正常な妊娠・分娩管理
です。医学的アドバイスを十分理解していただき、本人の希望、家族の意志を尊重し、他科との協力の元で集約的な管理を行っています。
また、産後フォローまでの周産期管理を行っているため、低出産体重で生まれた新生児等の出生後の検査、経過観察入院の件数も多くなっています。
初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
STAGE I | STAGE II | STAGE III | STAGE IV | 不明 | ||||
胃癌 |
– |
– | – | – | – | – | – | – |
大腸癌 | – | – | – | – | – | – | – | – |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | – | – |
肺癌 | – | – | – | – | – | – | – | – |
肝癌 | – | – | – | – | – | – | – | – |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
・初発患者はUICC TNM分類の病期分類により集計しています。
・再発患者(部位によらない)は集計期間内の患者数を集計しています。
【解説】
当院は循環器を専門に治療を行っているため、該当する患者さんはいませんでした。
初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
StageⅠ | StageⅡ | StageⅢ | StageⅣ | 不明 | ||||
胃癌 | – | – | – | – | – | – | – | – |
大腸癌 |
– |
– | – | – | – | – | – | – |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | – | – |
肺癌 | – | – | – | – | – | – | – | – |
肝癌 | – | – | – | – | – | – | – | – |
※1:UICC TNM分類、2:癌取扱い規約
【定義】
・初発患者はUICC TNM分類の病期分類により集計しています。
・再発患者(部位によらない)は集計期間内の患者数を集計しています。
【解説】
当院は循環器を専門に治療を行っているため、該当する患者さんはいませんでした。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
軽度 |
– |
– | – |
中等症 | – | – |
– |
重症 |
13 |
12.7 | 77.1 |
超重症 |
– |
– | – |
不明 |
– |
– | – |
【定義】
・集計期間に退院した20歳以上の患者さんを対象に集計しています。
・市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎をさします。
・入院契機傷病名および最も医療資源を投入した傷病名に対するICD-10コードがJ13~J18$で始まるものについて、患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています。
【解説】
重症以外は10人未満でした。また超重症・不明は0人でした。
当院は循環器病の高度専門病院のため、軽症の場合でも循環器疾患の既往があり、重症化を危惧され入院となるケースがあります。
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候 | – | – | – | – | – |
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | – | – | – | – | – |
I63$ | 脳梗塞 | – | – | – | – | – |
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | – | – | – | – | – |
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | – | – |
– |
– | – |
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | – | – | – |
– |
– |
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | – | – | – | – | – |
【定義】
・最も医療資源を投入した傷病名に対するICD-10コードが上記に該当するものの患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しました。
【解説】
一過性脳虚血発作及び関連症候群(G45$)、脳梗塞(I63$)、脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの(I65$)で10人未満でした。
当院は心臓を中心としているため、脳卒中は他院への紹介搬送での治療となり、近隣の医療機関に転院させ地域医療連携を推進しています。当院では転院治療しないレベルの脳卒中しか入院させていません。
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 458 |
1.7 |
1.6 | 0.00 | 71.2 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 148 | 2.9 | 7.6 | 0.04 | 76.5 | |
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) | 121 | 2.0 | 1.6 | 0.00 | 57.4 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) | 117 | 0.1 | 4.0 | 0.03 | 71.3 | |
K555-22 | 経カテーテル大動脈弁置換術(経皮的大動脈弁置換術) | 110 | 5.3 | 9.6 | 0.06 | 84.5 |
【定義】
・Kコードにより患者数、平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を集計しています。
・入院中の主要な手術1つのみを集計しているため、手術の実施件数とは一致しません。
・輸血関連、軽微な手術(創傷処理など)は除外しています。
・術前日数、術後日数、転院率は、各手術の患者数の平均となります。
【解説】
経皮的冠動脈ステント留置術等のカテーテル治療(PCI)では、ロータブレーター(カテーテルの先端に小さなダイヤモンドの粒を装着した丸い金属を、非常に高速に回転させることで、石灰化した固い病変を削ることができます)や、薬物溶出性ステント(冠動脈ステントを構成するステンレスの金網の表面に再狭窄を予防する効果のある薬剤をコーティングしたもの)など最先端技術を取り入れるとともに、心血管イメージングや機能検査法を組み合わせて必要な時に必要な血管に対してカテーテル治療を実施しています。
心臓血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K552-22 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(2吻合以上) | 176 | 4.7 | 13.7 | 0.17 | 68.3 | |
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | 91 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 65.6 | |
K5551 | 弁置換術(1弁) | 82 | 4.7 | 12.0 | 0.04 | 70.1 | |
K5603ニ | 大動脈瘤切除術(上行・弓部同時)(その他) | 62 | 1.9 | 15.2 | 0.23 | 68.2 | |
K5607 | 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(その他)) | 53 | 2.3 | 13.8 | 0.16 | 72.0 |
【解説】
急性心筋梗塞や狭心症に対する手術が最も多く、次に下肢静脈瘤血管内焼灼術91件、弁置換術82件となります。開胸や開腹による大動脈瘤切除・人工血管置換術やステントグラフト内挿術を病状に合わせて適応しています。
小児外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K5761 | 心室中隔欠損閉鎖術(単独) | 57 | 2.9 | 13.0 | 0.00 | 1.1 | |
K570-3 | 経皮的肺動脈形成術 | 44 | 1.3 | 2.3 | 0.03 | 7.1 | |
K5862 | 三尖弁閉鎖症手術(フォンタン手術)、単心室症手術(フォンタン手術) | 37 | 2.5 | 26.6 | 0.00 | 12.2 | |
K5551 | 弁置換術(1弁) | 27 | 3.3 | 21.6 | 0.00 | 18.0 | |
K5702 | 肺動脈狭窄症手術(右室流出路形成又は肺動脈形成を伴う) | 27 | 3.4 | 36.0 | 0.00 | 18.3 |
【解説】
心臓病のお子さま達に低侵襲な診断・治療法で行うことも大切な課題です。現在では、症状や状態にあわせ手術とカテーテル治療を選択しています。
特に、心房中隔欠損のカテーテル治療57件、フォンタン手術37件などが多く行われています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
【解説】
予定での帝王切開、自然分娩がハイリスクな患者様の分娩、分娩時異常に対する帝王切開術(緊急)等の対応を行える体制を整え、経膣分娩および帝王切開を選択しております。平成28年度においては経過膣分娩74%、帝王切開26%でした。
DPC |
傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 |
– |
– |
異なる |
– |
– | ||
180010 | 敗血症 | 同一 |
– |
– |
異なる |
– |
– | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 |
– |
– |
異なる |
– |
– | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 |
111 |
0.07 |
異なる |
11 |
0.01 |
【定義】
この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして定義される感染症および合併症の発生率を示しました。医療資源を最も投入した傷病名と入院のきっかけとなった傷病名が同一かそれ以外かで件数を示しています。
【解説】
『手術・処置等の合併症』は、感染(創部感染やペースメーカ-植込み等)がありますが、発生率は1%未満となっております。
2017.9 病院指標を掲載しました。