Nutrition management
患者さんが適切な食事を、安全においしく摂れるよう、栄養管理科の管理栄養士は院内でさまざまな業務を行っています。
栄養管理科は以下の理念に基づき、医療に貢献できる栄養管理を行います。
管理栄養士 計7名 (内 心リハ指導士1名・糖尿病療養指導士2名・NST専門療法士1名・病態栄養専門管理栄養士1名)
入院・外来ともに患者さん一人ひとりの食生活に合わせた、個人栄養指導を行っています。食事療法が初めての方や一人で取り組むことが難しい方は、ぜひご相談ください。
ご希望の方は主治医にご相談の上、ご予約をお願いいたします。
〈指導例〉
心臓病・糖尿病・高血圧・脂質異常症・腎臓病・肝臓病・高度肥満症・慢性閉塞性肺疾患・低栄養・摂食嚥下機能の低下など
◎加算点数 初回260点 2回目以降200点
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2020年 |
入院栄養指導 |
695件 |
一般外来栄養指導 |
106件 |
一般外来リハビリ栄養指導 |
188件 |
心不全・虚血性心疾患でご入院された患者様とそのご家族を対象に、多職種(医師・看護師・薬剤師・理学療法士・管理栄養士)による集団講義を開催しています。
疾患に一早く気づくためのセルフチェック方法や、再発を予防するための薬・運動・食事についてなど、それぞれの専門性を生かした講義内容となっています。無料です。
心不全は虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)や弁膜症、心筋症など心臓のさまざまな病気や高血圧などが引き金となり、心臓のポンプ機能が低下し、全身に血液を十分送り出せなくなった状態をいいます。食事療法としては、塩分・アルコール・水分管理がとても大切になります。
◎第2・第4 火曜日 15:00~15:30(各職種5分ずつ)
虚血性心疾患虚血(狭心症・心筋梗塞等)とは、動脈硬化により血管が狭まったり、詰まったりして心臓へ血液が十分に行きわたっていない状態のことをいいます。
食事療法としては脂質や糖質、塩分の是正や食物繊維の摂取などのバランスが大切になります。
◎毎週水曜日 15:00~15:30(各職種5分ずつ)
※現在はコロナ対策の為、中止中
各病棟に担当の管理栄養士を配置しています。病棟担当栄養士が病室を訪問し、病態に合わせた食事内容の説明、食事摂取状況や栄養状態の確認を行っています。病状により食事量が低下した場合や栄養状態が不良な場合は、患者さんやご家族の方のお気持ちを伺いながら、より食べやすい食事の提供に努めています。
また患者さんから伺った普段の食事状況や、入院時の身体測定・血液検査データ等から、退院までに必要な栄養サポート(栄養指導等)を他職種で話し合い、検討しています。
入院中の患者さんを対象に、栄養の研修をクリアした多職種(医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、言語聴覚士など)によるNST(栄養サポートチーム)委員会を運営しています。身体計測や検査データ、食事の摂取状況などから栄養状態を評価し、栄養介入が必要な患者様へ他職種で話し合いを行います。
食事摂取が不十分な患者様には、原因追及をするとともに、栄養補助食品を利用した、より食べやすい食事の提供、点滴、経管栄養併用の必要性等を検討します。
また言語聴覚士による嚥下評価を行い、より安全な食事量、食形態を提案します。(リハビリ科HP参照)
多職種による専門性を活かし、栄養面からも疾患の治療に積極的に貢献できるよう、努めています。
◎NST専門療法士(管理栄養士1名 看護師2名)
◎カンファレンス・院内ラウンド:毎週火曜日 カンファレンス15時~ ラウンド16時~
◎加算算定 1回200点/週
当院では月に1回、食事を入院中の楽しみとしていただけるよう、季節に応じた行事食を提供いたします。これまでにご提供した行事食をご紹介します。
お産をされた方を対象に、お祝い膳をご提供いたします。彩り豊かで、四季を意識した旬の食材を取り入れた和食の献立とし、お重でご用意いたします。
2020年 |
月平均提供食数 |
日平均提供食数 |
一般食(妊娠食を除く) |
4360食 |
145食 |
妊娠食 |
817食 |
27食 |
特別治療食(妊娠糖尿病食を除く) |
8175食 |
272食 |
経管栄養 |
820食 |
27食 |
入院された患者さんの病態や栄養の状態を把握し、一人ひとりに合わせた、適切なお食事を提供できるよう努めています。患者さんの嗜好を考慮し、おいしく食べていただけるよう、味や食感、食材を工夫することはもちろん、アレルギー対応なども行い、より安全なお食事の提供を心掛けています。常に衛生面を考え、調理・盛り付けを行い、配膳前に一食ずつお食事をチェックしています。
また心臓病だけでなく、腎臓病、糖尿病などの病態に対応した治療食をはじめ、食べやすさ、飲み込みやすさに配慮した嚥下食など、さまざまな種類のお食事をご用意しています。
朝食はパン食、昼と夕はご飯食で対応しておりますが、食欲の不振等で食べられない場合は、主治医の許可のもと、麺や全粥など主食の変更も対応していますので、ご相談ください。
給食システムの変更に伴い、2020年3月に献立内容を一新しました。最新の温冷配膳車を導入し、より一層おいしくお食事を召し上がっていただけるようになりました。
毎日のお食事は、医師・管理栄養士が検食を行い、また患者さんへ量や味付け、硬さ、盛り付け、温度、献立内容などの嗜好調査をアンケートにてお伺いしています。お食事の内容を総合的に検証しながら、多くの患者さんに満足いただけるよう、質の向上に努めています。
2020年2月より、日清医療食品株式会社と協力し心臓病予防の啓発イベントとして、料理レシピの紹介、講演、会食を兼ねた教室を開催しています。
医師・看護師・薬剤師・言語聴覚士・管理栄養士などの多職種による講演を聴きながら、疾患予防を目的とした料理を実際に召し上がることができるイベントです。
当院に入院されたことのある患者様をはじめ、心臓疾患をお持ちの方、そのご家族、また料理に関心のある方など皆様、ご参加可能です。
内容や対象者は毎回異なり、会場による人数制限もございますので、当院ウェブサイトの掲載をご確認ください。
※現在はコロナ対策のため、集団・対面でのイベントは中止しています。第2回以降は、動画をウェブサイトで公開しています。
【2020年2月8日開催】
「心臓を守る健康レシピ」
◎対象者:心臓病を予防する料理に関心のある方(再発予防も含む)
◎参加人数:45名
◎時間:11:00~13:30
◎場所:NU dish Deli&Cafe(東京都中央区) ※開催場所は毎回異なります※