Pharmacy
薬剤科 科長 石丸博雅
榊原記念病院 薬剤科では病院理念のもと医薬品の適正使用を推進し、薬学的ケアの実践をとおして、患者さんの安心と質の高い医療を提供することを第一に考えております。
安全な薬物治療の提供するために調剤業務及び薬剤管理指導業務に取り組み、医薬品を正しく提供することはもちろん、患者さんの病状、生活様式、体質などに合わせて適切な医薬品情報を患者さんと医療従事者に提供し、患者さんからの薬物治療に関する悩みや疑問などに対して、患者さんと他のスタッフと協力して問題を解決していきます。
榊原記念病院は時代の先端を行く循環器専門病院であり、様々な合併症治療にも対応できるよう、幅広い分野に精通した薬剤師から循環器分野におけるプロフェッショナルな薬剤師の育成を目標に日々研鑽を積んでいます。榊原記念病院の薬剤師が最高の医療の提供の一端を担います。
心不全、不整脈や虚血性心疾患などの循環器領域において、薬物療法は大切な治療法です。
循環器医療チームの一員として患者さんのニーズを理解し、最適な治療を薬学的観点から考え、安全で適切な薬物治療の提供に努めています。
当院は、成人循環器以外に、小児循環器疾患や感染症治療、妊婦・授乳婦への投薬など、さまざまな分野の薬を扱うため、幅広い知識の習得が必要です。
ジェネラリストから循環器分野におけるプロフェッショナルの薬剤師として、循環器領域はもちろん、さまざまな薬の情報を提供できるよう、日々研鑽を積んでいます。
常勤薬剤師:15名
非常勤薬剤師:2名
事務員:2名
日本医療薬学会 医療薬学指導薬剤師 | 1名 |
日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師 | 1名 |
日本医療薬学会 がん指導薬剤師 | 1名 |
日本医療薬学会 がん専門薬剤師 | 1名 |
日本病院薬剤師会 感染制御専門薬剤師 | 1名 |
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 | 1名 |
日本循環器学会 心不全療養指導士 | 1名 |
日本麻酔科学会 周術期管理チーム薬剤師 | 1名 |
薬学教育協議会 認定実務実習指導薬剤師 | 3名 |
日本アンチ・ドーピング機構 スポーツファーマシスト | 5名 |
薬剤科では、調剤室、注射室、製剤室、薬剤指導管理室、医薬品情報管理室のそれぞれの部署と様々な医療チームで患者さんの循環器疾患に対して適切な薬物治療が行われるように、薬の準備・供給・調製および薬剤管理指導を行っています。
〇薬の準備・供給・調製
医師の処方箋のもと、薬をとりそろえる調剤のほか、入院患者さんの毎日の薬(内服・注射)のセット、高カロリー輸液や心臓手術に使用する注射薬の調製などを行っています。
薬の管理のうち医療用麻薬の管理も薬剤師が行っています。当院は心臓手術やカテーテル治療が多く行われており、麻薬の使用頻度が多いため薬剤師が管理しています。
〇服薬指導
患者さんが入院されたらまず、処方薬や副作用・アレルギー、ご自宅での内服状況について確認させて頂きます。
そして患者さんから得た薬の情報と検査データなどカルテの情報をもとに、医師へ処方提案を行います。
入院中は薬の効果・副作用のチェックをし、退院に向けて服薬指導を行っています。
〇持参薬鑑別
「持参薬」とは、患者さんが入院される際にお持ちになる、普段服用されている薬のことです。
入院前に、患者さんがどのような薬を、どれだけ、どのように服用されているか、またどれだけ残りがあるかを、入院時に面談して確認します。複数の受診医療機関から処方されている薬の重複や、薬の相互作用の確認などができ、患者さんの薬に対する安全性が向上します。
調べた内容を医療情報システムに入力して情報を共有することで、医師の処方支援を行っています。
〇チーム医療
各種委員会に参加して薬剤師の視点から意見を提供しています。
主にICT(感染制御チーム)、NST(栄養サポートチーム)、心不全チームで活動しています。
〇地域医療における関わり
近隣医療機関の薬剤師の方々と勉強会を行い、新薬や最近の循環器に関わる話題について学んでいます。
当院の医師を講師として、心不全や不整脈に関する勉強会も随時行っています。
〇治験
当院はさまざまな治験に参加しています。
薬剤科では治験薬の管理や患者さんへの薬の受け渡しを行っています。
院内研修と薬学生の実習教育
循環器医療におけるプロフェッショナルの育成をめざし、1~3年目の薬剤師に対して研修を用意し、基本業務を修得してもらいます。4年目以降も全ての仕事が出来るように、調剤室、注射室、病棟と各部署をローテーションして配置し、薬剤師として幅広い視点から薬の評価を行い、適切な薬物治療へ繋げたいと考えています。
そのほか、看護師に向けた薬の院内研修会を行っています。
薬学教育においては、薬学部実務実習生を受け入れており、未来の薬剤師の育成に貢献しています。
保険薬局の皆様へ
①疑義照会について
疑義照会は原則、医師へ直接お問い合わせください。
内容によっては薬剤科で回答をさせていただきます。
患者さん診察券番号、処方医名、疑義照会要点をご用意の上、下記までお電話でお願いします。
TEL:042-314-3111(代)
②後発品医薬品への変更調剤の報告について
「処方せんに記載された医薬品の後発医薬品への変更について」(平成24年3月5日保医発0305第12号)に則り、当院では、変更調剤に関する情報提供を求めておりませんのでお薬手帳に記載していただければ、ご連絡は原則不要としています。
③服薬情報等提供料に係る情報提供について
服薬情報等提供料に係る情報提供は、郵送での連絡をお願いしています。
製薬会社の皆様へ
医薬品情報室の訪問について
訪問時には、本館1階守衛受付で訪問許可を受け、訪問票の貸与を受け、訪問票と各社の身分証明証(IDカード)が見えるように身につけてください。
当院では、Pr.JOYまたは電話による事前アポイント制となっています。