―心臓の健康について、多くの方に関心を持っていただけるように―
私たち榊原記念病院と日清医療食品株式会社は、本プロジェクトをとおし、「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現と、みなさまの「健康寿命」の延伸に貢献します。
持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。
今回の『心臓を守る健康レシピ』はSDGs「3.すべての人に健康と福祉を」と「12.つくる責任つかう責任」に該当した持続可能な取り組みとなります。
私たちは、社会の公器として積極的に、世界が協力して取り組む社会課題に対応する必要があると考えます。
「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法(脳卒中・循環器対策基本法)」が、予防、医療、福祉サービスまで幅広い対策を総合的に推進するための法律として、2018年に成立、2019年に施行されました。同法では、その名称にもあるとおり、脳卒中・循環器病の予防推進と医療提供体制の整備・強化に取り組むことで、「健康寿命」を伸ばすことが目的の一つです。
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことです。日本人の平均寿命は、男性81歳、女性87歳と世界トップクラスを誇りますが、一方で、健康寿命と平均寿命の間には男性で約9年、女性で約12年の乖離があり、健康寿命をさらに延ばす余地があると考えられます。
循環器病は、この健康寿命が途切れて「要介護」の状態になるきっかけの2割を占めるとされています。
循環器疾患は生活習慣が発症リスクに影響します。ですので、ふだんの食事や運動を見直し、生活習慣を改善することで、循環器病の発症と重症化の予防が十分可能です。結果的に健康寿命を延ばすことにもつながります。
私たちは同法の趣旨を踏まえ、本プロジェクトをとおして、生活習慣を改善し、健康寿命の延伸を図る啓発活動を行っています。
当院は、昭和52年、我が国の心臓外科のパイオニアの一人である故 榊原 仟 東京女子医科大学 教授が循環器の専門病院として渋谷区代々木に設立したことに始まり、平成15年、現在地に新築・移転しました。
時代の先端を行くアメニティと設備の充実の中で、高度先進医療とともに、心臓病・高血圧・血管病・心臓リハビリテーション等の専門医療の実践に大きな実績と、患者さんとご家族の皆様からの高い信頼を積み上げてきました。
平成26年には産婦人科を開設し、新たに周産期医療、婦人科医療を始め、広く妊婦の受け入れを行っております。
日清医療食品は医療・福祉施設向・保育園などに特化した食事サービスの提供を行っており、この分野で最大手の企業となります。
病院等の施設からの受託件数は全国で約5,300件。1日約130万食の食事サービスを提供しています。
今回の「心臓を守る健康レシピ」については健康寿命延伸を推進する日本政府の方針や、持続可能な開発目標(SDGs)の「3.すべての人に健康と福祉を」の考えとも合致した持続可能な取り組みと判断し参画しています。