2018.03.22
1st Cardiovascular therapies (第一回榊原記念病院同窓研究会; SHI Alumni) を終えて
榊原記念病院は東京の循環器専門病院として多くの専修医を受け入れてきました。2006年から2016年で100人以上の循環器内科医が臨床経験を積みに、また良き仲間を探しに榊原記念病院の門を叩きました。多くの方々は数年間の経験を積んで自施設に戻り、培った経験を生かして臨床現場の中心となって活躍していますが、循環器疾患はその重症度や介入するタイミングによっては治療に難渋すること少なくありません。その際に一部の先生方は在籍時に作り上げたネットワークを通じて、その患者さんを榊原記念病院に紹介してくれます。そのような個人的なつながりで卒業生と榊原記念病院が接点を持ち続けておりますが、もしその卒業生の先生をきっかけに病院間の連携が深まれば、お互いの診療の幅や可能性が深まるものと期待しています。
また専修医の先生方同士は在籍期間が違うだけで、知り合うチャンスがなかなかありません。当院の専修医という枠で集まる機会があれば、ネットワークを広げることができ、医師として大きなアドバンテージになります。
この同窓研究会を通じて現在所属している施設から次世代の専修医を当院に推薦してもらえれば、その方々はスムーズに循環器に特化した集中的なトレーニングを受けることも可能です。そして榊原でのトレーニングを終えた後、本会の一員に加わっていただければ、さらにこのネットワークは大きく広がります。
このようなコンセプトを元に本会を立案し、2018年2月3日に第1回として榊原記念病院同窓研究会(SHI Alumni)を行いました。これがきっかけとなり、診療科のみならず病院の枠を超えた良いチーム医療を患者さんに提供できればと考えています。今回は関東地域の先生方を中心に声を掛けさせていただきました。本当に多くの方々に来て頂き、自施設の後輩医師もたくさんお連れ頂きました。また2019年2月2日(土)に第2回を行う予定ですので、是非いらしてください。その際に研修を考えている後輩医師がいらしたらご一緒にいらしてください。来年は Structural heart diseaseのケースだけでなく、若手の先生からの勢いのある報告、専門領域の第一線でご活躍されている先生の特別講演などを考えております。本会に間に合わなくても、その後にご用意させていただく食事会で懐かしい仲間と話したり、知り合いを増やし、ネットワークを広げるでも結構です。お気軽にご参加頂き、このチャンスをご活用ください。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
2018年2月3日
榊原記念病院 循環器内科
佐地真育/樋口亮介