2021.07.07
このたび当院が、厚生労働省が公募した「令和3年度 循環器病の患者に対する治療と仕事の両立支援モデル事業」の実施主体に採択されました。
循環器病は、その疾患の特性として、発症後に身体機能の低下や再発、増悪・寛解を繰り返すことがみられます。患者が仕事を持ちながら治療を続けるためには、疾病の種類、状況や程度、産業医等の意見を勘案しながら、必要に応じて配置転換や勤務時間の短縮等の措置を行い、就業機会の逸失を避けるための両立支援体制の整備が必要です。
また、この循環器病治療と仕事の両立支援・就労の支援は、「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」に基づいて、2020年10月に閣議決定された「循環器病対策推進基本計画」に盛り込まれ、推進すべき施策の1つとされました。
このような状況を踏まえ、循環器病の患者自身や就労支援に携わる者が「治療と仕事両立プラン」に相当する計画を策定し、循環器病の診療施設においては、患者の治療と仕事の両立支援の推進をするために、厚生労働省が「循環器病の患者に対する治療と仕事の両立支援モデル事業」を進めています。
厚生労働省が同事業に関して公示した内容は、こちらをご覧ください。
多職種からなる「両立支援コーディネーターチーム」が、入院前もしくは入院時から、個々の患者の症状・経過・治療内容に合わせ、心身共に患者の負担が軽減される、職場復帰に向けた「両立支援プログラム」を提案します。プログラムは、当院の強みである入院および外来心臓リハビリテーションを組み込んだ内容とします。